出口弁護士「不公正・不正許さぬ中村さんを市長に」 「市政刷新の会」街頭演説に3000人
9日午後2時から、四条河原町で行われた「市政刷新の会」街頭演説会(3000人参加)での出口治男弁護士(元京都弁護士会会長)の応援演説(大要)は次のとおりです。
私たち弁護士の仲間である、中村和雄さんが昨年5月8日に京都市長に立候補したいと言われました。それを聞いて、中村さんをなんとか市長にしたいという思いを持つ弁護士が集まって「弁護士の会」を立ち上げました。これまで、国会議員あるいは府会議員、知事選、こうした選挙に弁護士が立候補したことはありますが、今回のような弁護士の「会」が立ち上がったのは初めてのことです。
現在、約420名の京都弁護士会の会員のうちのおよそ4割に当たる160名を超える会員が「弁護士の会」に結集し、中村さんを市長にしたいと思っています。これも全国に例を見ない画期的なことであります。私ども弁護士は物の考え方は、右から左まで様々な考えの持ち主がおります。なかなか物事がすんなりとまとまらないというのは多いわけですが、そんな中で4割もの会員が中村さんをぜひ市長にしたいと思っていることをみなさんに強く訴えたいと思います。(「よーし」の掛け声)
なぜ、これほど多くの弁護士が集まったのか。それは、思想信条を超えて、中村さんの温かく包容力のある人柄、弱い者の味方として23年にわたり、一貫して弁護士として活躍してきたこと、不正・不公正を許さず、強い者の横暴に対して断固としてたたかい続けてきたこと、そのブレのない活躍を私たち弁護士は身近に見てきたからです。
今、京都市には多くの不公平・不公正があります。例えば、市内周辺部の学校の設備を見たとき、校内の水道のうち1本の水道しか飲める水が出ない、あとは赤茶けた水しかない。プールの水替えもままならない。開かない窓、はがれた壁、穴の開いた床、何十年も前と同じアルマイトの給食の食器の使用。すべての学校がこうであれば、「ああ、京都市には金がないんだな」というふうに納得できます。しかし、ごく一部の学校では、屋上にプールがあり、晴れた日には天井をあけてプールで泳ぐというところもある。私は、立派な学校に対して文句を言う気はありません。しかし、お粗末な設備で我慢を強いられている多くの子どもたちがかわいそうでなりません。
1人ひとりの子どもにとって、12歳の時は一度きりのかけがえのない時間なのです。なんの合理的な理由もなく、周辺部の学校に通っているというただそれだけの理由で彼らはほったらかしにされ、見捨てられているのです。教育における権利、学習権を奪うものであり、彼らの人間性を冒とくするものです。子どもたちの目線で見るとどういうことになるでしょうか。京都市の教育は何といびつなのか、「ぼくたちは人間扱いされてないやんけ」こう怒っています。これが京都市の教育行政の一端なのです。
もう1つ、申し上げたいことがある。昨年12月から今年1月にかけて、京都市教育委員会がやってきた教育事業にたいして、裁判所が違法であると断定し、あるいは、監査委員からは、慣例規定に反して極めて不適切な行政が行われていると、こういう事例が私が知るかぎり3つ続きました。12月、1月にかけて3つもの違法、これが教育委員会に断罪されているわけであります。この事業を推進してきた中心人物は、前教育長の門川さんであり、今、市長選に立候補しているその人なんです。
法令無視、法令違反。裁判長や監査委員から断罪され、7160万円もの事業に使った金を賠償せよと命じられた行政マンは全国でおそらくいないのではないでしょうか。私は、こういう行政マンを知りません。行政マンとして失格であります。私のような法律家から見ますとこうして市長選に堂々と立候補してくる、それは法の正義の名において認めるわけにはいきません。(「そうだ」の声)
行政、地方自治は法に従ってやらなければなりません。門川候補は法治主義の観点からみて大きな欠点をかかえていると、いわざるを得ないのであります。
みなさん、2月17日、京都市長選挙です。中村さんは23年にわたって弱い人のため、一筋にやってこられた。そして、不正は許さない態度を一貫してこられました。こうした中村さんでなければ、今申し上げた京都市の様々な不公平・不公正を改革することはできません。中村さんこそ市長にふさわしい人であります。みなさん、最後までよろしくご支援申し上げます。