西口克己の『廓』今秋上演
日本共産党の京都市議・府議を務め、小説『山宣』『祇園祭』で知られる作家・西口克己(1913─1986年)の『廓』が9月に劇化公演されることから、「上演を成功させる会」が15日、京都市伏見区内で発足会を開きました。
『廓』(1956年)は、ベストセラーになり、西口克己が小説家としての地歩を固めた作品です。
同会の呼びかけ人の1人で、演出を行う藤沢薫・劇団京芸代表が「いまなぜ『廓』か、舞台化のテーマを語る」と題して講演し、「廓のおやじが、明治・大正・昭和の激動の時代を権力にはむかい生きたドラマとして描き出している。市民の客演を広く呼びかけ、成功させたい」と訴えました。
岩井忠熊・立命館大学名誉教授が西口克己の思い出やエピソードを紹介しました。
同会は9月13、14の両日、呉竹文化センター(伏見区)で上演にむけて、賛助会員を呼びかけています。(仲野良典)
問い合わせ先、TEL075・647・0048(そうぞう館・黒崎)。(詳細は、3月23日付「週刊しんぶん京都民報」)