「戦前の苦難、苦闘に学ぶ」 京都国領会
第4回京都国領会総会と「河上肇の活動とその生涯」「国領五一郎と日本労働運動」と題した講演会が20日、京都市上京区の西陣織会館で開かれ、50人が参加。戦前の平和と民主主義を守る先駆者の苦難・苦闘、そして楽天性から大いに学びました。
総会では、梅田勝会長のあいさつに続き、報告・活動方針、会計報告、役員の補充などが承認されたのち、山本正志・河上肇記念会世話人が「河上肇の活動とその生涯」をスライドも交え講演。山本氏は、「河上肇が近代日本の思想史上に大きな足跡を残した偉大な知識人であり、その格調高い、わかりやすい文章、わが国のマルクス主義研究の発展に貢献した経済学者であった」とのべ、たたかいの足跡を克明に語り、参加者に感銘を与えました。
松下嵩・国領会事務局長(全西労委員長)は、「国領五一郎と日本労働運動」で、とくに戦前の西陣労組の結成や各地の労働運動のなかで果たした大きな役割について詳しく報告し、その業績をしっかり受け継ごうと呼びかけました。
会場では、岡本康氏の著書「革新京都の先駆者たち・治安維持法犠牲者の群像」が10冊売れました。最後に玉本なるみ京都市議は、「若者が戦前のたたかいから学ぶことの大切さを教えられた」と結び、これからの参加者の奮闘を呼びかけました。(若宮修)