舞鶴自衛隊基地スタディツアー 民青同盟京都府委員会は29日、千葉県沖で漁船と衝突事故を起こした海上自衛隊のイージス艦「あたご」の母港である「舞鶴自衛隊基地スタディツアー」を行い、約60人が参加しました。
 青年たちは舞鶴平和委員会の橋本安彦副会長の案内のもと、五老ヶ岳公園の展望台や舞鶴湾を船で周りながら、舞鶴の自衛隊基地の問題や舞鶴市の戦争の歴史などについて学びました。
 橋本さんは、舞鶴基地が米軍のMD(ミサイル防衛計画)にそって、最新鋭イージス艦「あたご」と「みょうこう」が配備されるなど急速に強化されている実態などを報告し、日本が「戦争しない国」から「戦争する国」へ変貌し始めていると指摘。「たとえばイージス艦『あたご』は約1400億円。これだけのお金が使われています」と語ると、若者たちから「えー、そんなに高いの。他のことに使ってよ」「そんなお金があるなら学費をタダにしてほしいわ」とため息が漏れました。
 また、日本共産党の後野和史舞鶴市議団長が、「あたご」が漁船と衝突事故を起こしてから舞鶴湾で聞き取りを行ったところ、「自衛艦が漁船に衝突した」「自衛艦に定置網のロープを切られた」など、漁民から怒りの声が出されていることを報告しました。
 参加した青年たちは「海外で戦争するためだけの軍備なんかいらない」、「戦争させないために憲法9条を守っていきたい」と感想を述べていました。