「労基署に行くな、と言われた」「残業代出ない」 青年雇用アンケートより(3)
会社員の女性(20代)
ある京都市内の引越しの会社で営業の正職として働いていました。基本給は6万円。そこに手当てなどが付きます。しかし、給料は10万もいかず、ひどいときは1月分の給料が6万5千円のときもありました。
これでは生活できないと、タイムカードなどコピーして労基署に相談に行きましたが、そのことが会社にばれて、営業エリアをすぐ変えられたり、遠いところに行かされたりと嫌がらせをうけるようになりました。また、もうこういうことはしませんという誓約書まで書かされました。
一度労基署が入りましたが、改善されることはなく同じような状況が続き、また相談に行ったところ、一度入っているからもう行けないと言われ、労働者を守るのが労基署の仕事じゃないのかと思いました。
どこに相談したらいいのかわからず、もうどうしようも出来ないとあきらめていたところで、労働相談センターに出会いました。私のように、悩んでいても相談できるところを知らない人がいると思います。相談の窓口や、働く者の権利をもっと知らせていってほしいです。
正社員の男性(20代)
京都の大手スーパーで働いています。長時間労働がはびこっています。基本が10時間勤務で、2時間休憩となっていますが、実際は1時間の休憩のみ。
しかも、パート・アルバイトにはタイムカードがありますが、社員にはタイムカードはありません。ひどいときは、朝7時半から夜10時まで働かされます。しかし、いくら働いても残業代はいっさい出ません。計算したら、2年間で一人当たり160万円の未払いの残業代があります。
このような労働の実態が蔓延し、常態化していて、若い人がどんどん辞めているし、辞めたいと思っているという人もいます。このような環境では、気持ちよく働くことはできないし、会社がダメになってしまいます。せめて、残業代をきちんと支払うことをしてほしい。
保育所でアルバイトする男性(20代)
月曜日から金曜日まで、1日8時間半保育園でアルバイトとして働いています。一人暮らしで生活はかつかつです。これだけでは生活できないので、金曜日や土曜日の休みの前日は、夜20時から24時までマクドナルドでもバイトしています。
それでも生活はぎりぎり。何か急に必要なことがあっても、そのようなお金がありません。毎日の生活がいっぱいいっぱいで、もう少し息抜きをしたいです。
人間らしい生活、休みと仕事のめりはりをつけられる生活がしたい。保育所の現場は人が足りていません。きちんと人を配置・確保してほしいです。