紫式部の生きた時代を再現 京都市考古資料館
京都市考古資料館(京都市上京区)で、「源氏物語千年紀」を記念して紫式部が生きた時代(10世紀末~11世紀始め)を、京都市埋蔵文化財研究所が発掘した遺跡の写真パネルや器、瓦など、330点で再現しています。
発掘品の中で、新体仮名で和歌が書かれた最古の出土品である素焼きの土器の破片や、「源氏物語」にも登場する「秘色(ひそく)の青磁」を思わせる、艶やかなオリーブ色の「越州窯青磁椀」、側面に金粉が蒔かれ銀の波模様が描かれた豪華な蒔絵硯、陶製香炉、中国製白磁壺など、式部の文学を育んだ当時の雅な生活の一端を知ることができる品々が並びます。 西京高校の2001年の建て替え工事現場(京都市中京区)から発掘された斎宮邸跡の写真パネルには、清水を流した広大な園池や所々には滝を造り、周りに寝殿造の建物が並んだ跡が示され、豪華さをうかがい知ることができます。
同館では「気軽に声をかけてください。詳しく説明します」と話しています。
09年1月31日まで。入場無料。問い合わせ先、TEL075・432・3245。月曜休館。