祇園祭献茶祭 祇園祭宵山の16日朝8時半から八坂神社で、祇園献茶祭が行われました。献茶祭後には、一力茶屋と美濃幸、中村楼で茶席が設けられ、表千家14代・而妙斎(じみょうさい)好みの夏の茶会を数百人が楽しみました。
 祇園献茶祭は1951年から表千家と裏千家の両家元が交替で奉仕しているもの。今年は表千家が担当し、門人や祇園祭関係者らが家元のお点前を拝見しました。
 一力茶屋の本席では、而妙斎筆による掛け軸「開径待佳濱」や中川浄益氏の真形釜、永楽善五郎氏の鷺流水絵の水差し、樂吉左衛門氏の茶碗「緑陰」など十職の作品が設えられました。菓子は虎屋の葛焼が出され、艶やかな舞妓さんが点て出しのお茶を席まで運びました(写真)。
参加者らは外の暑さと一変した涼しい室内から庭をめでながら、目と舌で至福のひと時を過しました。