京都国際マンガミュージアム 海外でも人気の日本の少女マンガの変遷を紹介する「少女マンガパワー!─つよく・やさしく・うつくしく─」展が、京都市中京区の京都国際マンガミュージアムで開催されています。
 1950年代、手塚治虫の「リボンの騎士」から80年代まで、代表的漫画家23人の特徴的な作品300点が展示されています。
 戦後すぐの少女マンガの黎明期には、手塚治虫、石ノ森章太郎をはじめ、「明日のジョー」で名を知られるちばてつやらの少女マンガ作品を展示。男性作家が少女マンガの分野を確立したとは、新鮮な驚きです。
 70年代の作品には、里中満智子、池田理代子、一条ゆかりなどきら星のように誕生した女性作家の作品が並びます。
 主人公の少女は瞳は大きく、星が輝き、髪は巻き毛、スタイルは抜群。テニスやバイオリン、バレー、演劇などの世界や歴史物語の中で、愛を求め成長していく様が描かれます。当時作品が連載された、「りぼん」や「マーガレット」を読者である少女たちがどんなに心待ちにしたことか。当時の時代の熱気が伝わってきます。
 今回、手塚治虫の単行本用原稿を始め、萩尾望都の「ポーの一族」、山岸涼子の「アラベスク」など67点の原画を展示。原画ならではの柔らかな線のタッチや瑞々しい色使いも楽しむことができます。
 8月31日まで。