陶器まつり 陶器祭運営協議会の陶器まつりが7日から始まりました。10日まで。夏の京都の風物詩になっている陶器まつりは、全国最大の規模と歴史を誇り、今年も鴨川五条大橋東側から東大路までの歩道両側には、清水焼や京焼などの他に信楽や有田、備前、萩などから約500店が出店して大勢の人たちが訪れ品定めをしています。
 起こりは五条坂の陶祖神をまつる若宮八幡宮が始まりとも、六道珍皇寺のお精霊迎えや本願寺本廟墓地の参詣者をあてこんで大正時代に始められたとも言われています。
 地元の京都陶器協同組合青年部元会長の吉村楽入さんは「青年会は昔からの窯元の跡継ぎの息子たちによってもう60年近く前に結成された会。現在も20数人の会員です。古い窯元は跡継ぎ問題が深刻ですが、近年は20代や30代で脱サラして陶芸を志す方が増えています。経営や生活は厳しいですが、伝統の技術を引き継ぎながら工夫を重ねています。陶器まつりで創作品を出品して反響を掴むことも勉強になります」と語りました。
 五条青年会の店では、今年も20人の見事な陶芸作品が店頭に並んでいます。(仲野良典)