フォト・ジャーナリズムの歴史に偉大な足跡を残した米国人写真家W・ユージン・スミス(1918─1978年)の没後30年を記念する回顧展が、京都市左京区岡崎の京都国立近代美術館で開催されています。
第2次世界大戦中、米軍の従軍写真家としてサイパン、硫黄島、沖縄の戦場で逃げ惑う日本人の親子、米兵や日本兵の死体の数々、砲撃のすさまじい模様を写した写真には、戦争を憎む強いメッセージが込められています。
また、70年代、水俣に移り住んで水銀による公害の実情を世界に伝えた写真など150点も展示され、戦争とは何か、人間が生きることとは何かを強く問いかけています。
9月7日まで。