梨木神社 別名「萩の宮」でしられる梨木神社(なしのきじんじゃ・上京区)では恒例の萩まつりが23日まで開催されています。約500本の萩が参道の両側に咲き、枝には萩への想いを込めた俳句の短冊が吊され、訪れる人を楽しませています。明治まで御所東と鴨川右岸の一帯は貴族の屋敷が多くあったところ。
 萩まつりの初日には俳句大会や弓術披露、煎茶席なども催され大勢の人が紅白の萩の花や吊された短冊に見入っていました。23日も奉納行事や茶席が予定されています。本殿付近の萩は今が満開で、細長い参道の萩はこれから満開を迎え、10月中旬頃まで観賞できそうです。(仲野良典)
「千年の昔の園もかくやあ里志 木の下かげに乱れさく萩 (湯川秀樹)」


梨木神社 紫式部邸跡の廬山寺付近にあった三条家の旧邸(梨木町)に1885年(明治18年)に創建された比較的新しい神社。境内には京都三名水で唯一残る「染井水」が今も湧き出、萩の会初代会長であった湯川秀樹博士の歌碑も萩の花に包まれています。