日本酒造青年協議会がきき酒会
日本酒文化を世界に伝えるよう尽力した人々に「酒サムライ」の称号を贈っている日本酒造青年協議会(市島健二会長)は18日、日本酒の奥深さを体験してもらおうと、全国の蔵元の銘酒を集めたきき酒会を京都市伏見区の酒蔵で開催しました。
会場となった月桂冠昭和蔵と旧月桂冠本社の「伏見夢百衆」には、英国ロンドンで開かれる世界最大規模の審査会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」のSAKE部門で今年ゴールドメダルを受賞した13銘柄をはじめ、全国の300銘柄613品がならべられ、近畿一円より参加した約300人が、配布資料を読みながら味の違いを楽しんでいました。
高槻市から参加した大津功史さん(43)は、「20歳に日本酒を飲んだときはおいしくないというイメージだったが、3年前に蔵元見学会にいってから魅力を感じるようになった。今日は日本酒にもいろんな味があることを学び得した気分」と語っていました。
主催者の市島会長は「事故米の問題が話題となりスーパーなどから問い合わせが来たが、『地元米・国産米を使っている』と、しっかりと説明することで信頼を得た。日本の農家と一緒になって歩んできた私たちの姿勢をより理解してもらうよう頑張りたい」と話していました。
なお、17日には「酒サムライ」の叙任式が京都市左京区の下鴨神社で行われ、大蔵流狂言師の茂山宗彦さんをはじめ6人に、市島会長から称号が贈られました。