たちあがった若者たち(1) 派遣で働くMさんの思い
派遣やアルバイトなどの非正規雇用で苦しむ若者たちが、「人間らしく働くルールをつくろう」と訴える日本共産党に共感し、ともに行動し始めています。若者たちの思いを紹介します。
派遣社員Mさん(28)=9月27日付京都民報に登場=は、「日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク」のアンケートに答えてから、初めて共産党のことを知り、活動に参加しています。彼の思いを紹介します。
携帯電話の電池を作る工場で派遣で働いています。時給は800円で、月収は約11万円から12万円程度です。
家賃は4万5千円でギリギリの生活です。1日おにぎり1個ですごしたり、職場まで燃費代のかかるバイクを使わずに自転車で30分かけて行くことも多くあります。
僕は、今年8月に「人間らしく働くルールをつくろう」と訴えるかえるネットの若者たちの配る「青年雇用アンケート」に答えました。宣伝を見たときは同じ世代の若者が世の中を変えようとしていることに驚きました。
アンケートにはこう書きました。
「このままでは自殺するかホームレスになるしかありません」
以前は肉体労働系の派遣やアルバイトをしていてもっとお金は稼いでいました。しかし、仕事がきつくて腰を痛めて、ヘルニアになり、肉体労働ができなくなりました。それで時給の安い軽作業しかできなくなったんです。
昔やっていた派遣の仕事では、日本海で船に米を積み込む作業もしました。25㌔もの米をビル3階建てくらいの高さまで積み上げていきました。派遣法違反の港湾業務だったと思います。
年配の人も多く、体力が続かず、辞めさせられていく人もたくさんいました。ある人がクビになったときに、僕が社員に抗議すると「お前らの代わりはいくらでもいるんや」と言われました。こんなモノ扱いをされる悔しい思いもしたんです。
10月5日の東京で行われた「全国青年大集会」に行きました。4600人もの若者が参加し、政治を変えるためにたたかうことを学びました。
今、「かえるネット」の仲間といっしょに共産党の応援する訴えを街頭でしています。東京の集会のような大きなイベントを京都でもやって、社会にアピールしたい。
派遣で苦しい生活をしていたり、簡単にクビを切られていく仲間を助けるためにも行動して、社会を変えていきたいと思います。