南座・顔見世のまねき上がる
京都四條南座(京都市東山区)で「吉例顔見世興行」恒例のまねき上げが25日の朝行われ、ファンや報道陣ら50人が押し寄せました。
まねきは歌舞伎役者の名前が勘亭流と呼ばれる太く丸みを帯びた隙間の少ない書体で書かれており観客が隅から隅まで埋まるようにとの願いが込められています。すべてのまねきが上げ終わると関係者と一般客が一緒になって清めの塩をまき、一本締めで大入りを祈願しました。
名古屋から来た「坂田藤十郎さんの大ファンです」と話す女性(70)は、「まねきは京都の冬の風物詩。まねき上げの作業を見られるのは貴重ですね」と話していました。
今年の興行は市川海老蔵、坂東玉三郎、片岡仁左衛門や坂田藤十郎ら人気役者が勢ぞろいし、30日から12月26日まで豪華な舞台が繰り広げられます。