太平洋戦争開戦日である8日、「第55回不戦のつどい わだつみ像前集会」が立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区)にある戦没学徒の象徴「わだつみ像」の前で開催され、学生、院生、教職員、市民ら約150人が参加しました。
 参加者は戦没学徒と5日に亡くなった国際平和ミュージアム初代館長で九条の会呼びかけ人の加藤周一さんに黙祷を捧げ、「わだつみ像」に献花しました。
 主催者を代表して学友会の甲賀広樹中央常任委員長が「戦没学徒の悲劇を私たちの教訓として『未来を信じ、未来に生きる』の精神をもって今後の学生生活を送っていかなければならない」とあいさつしました。学園を代表してあいさつした川口清史総長は「平和は守るだけでなく、つくることが大事」という加藤さんの言葉を紹介し、「大学としても(加藤)先生の意志を引き継ぐべく努力している」と語りました。
 初参加の男子学生(21)は「加藤さんが亡くなったのは残念だが平和のとりくみを学生の間に広げたい」と話していました。(山手四郎)