渡邉中央会会長 京都府中小企業団体中央会(渡邉隆夫会長)は5日、京都市上京区内のホテルで新年賀詞交歓会を開き、府内の中小企業経営者ら約300人が参加しました。
 渡邉会長は、「今年は(経済)予想が全部暗い感じばかりで、なんもいいことがないのに、『あけましておめでとうございます』といいづらい」と切り出し、配布した同会発行の機関誌「協同」1月号に寄せた年頭所感をあいさつとして紹介しました。
 同誌では、昨年11月に同会が開催した「経済危機突破緊急大会」に1000人が参加し、「中小企業の危機感がそれほど大きい」と指摘。緊急大会決議に盛り込んだ中小企業や農林水産業を中心とする実業振興の重要性に触れ、「一部の資本が利益だけを追求するマネーゲームが何をもたらすかは、今回の経済危機が事実をもって示す結果となりました。今こそ行き過ぎた投機的動きを抑制し、実業の振興に向けたシナリオを確立していかなければなりません」と訴えています。