会社の倒産と全従業員の解雇を強行されたことに抗議して泊まり込み闘争を続けてきた「大美堂印刷社」(京都市右京区)の大美堂労働組合(全印総連加盟、奥田雅雄委員長)が、今月中に職場の泊まり込み闘争を終了させることが明らかになりました。同労組は、従業員の再就職などを求め、泊まり込み闘争終了後もたたかいを続けていく方針です。
 同労組は、昨年6月から会社に抗議し、未払い分の給与の支払いや従業員の再就職先の紹介、失業中の生活保障などを求めて泊まり込みを続けてきました。現在も管財人と、退職金や解雇予告手当てなどの労働債権について交渉が続けられており、会社の土地売却などのために退去することを受け入れました。
 現在、同労組に加入している従業員24人うち、16人の就職先が決まっていません。同労組の奥田委員長は「社員の再就職を求めて今後もたたかっていく。このたたかいによって、地域の労働組合などと幅広い連帯が生まれ、『簡単に労働者のクビを切るな』という社会的アピールができたと思う。労働者の権利を守る社会に変えていくためにたたかいを続けたい」と語ります。
 同労組は18日午後5時から、同社内で「大美堂争議の新たな連帯を創り出す大集会」を開きます。
 場所=大美堂印刷 京都市右京区西京極豆田町7(阪急西京極駅花屋町通り東へ友禅文化会館角北へ約50メートル、駅から徒歩5分)
 問い合わせは、TEL075・316・1020(大美堂労組)。