20090515-01.jpg 長岡天満宮(長岡京市)はかつて菅原道真が太宰府に左遷される途上、在原業平らとしばし遊んだ乙訓長岡の地に創建された神社。境内の八条ケ池の西にある水生植物園庭には、濃紺のアヤメ(菖蒲)とオレンジに輝くカキツバタ(杜若・燕子花)が今満開です。こころ癒す広い境内には、参拝者や散策で訪れる人がたくさんいます。
 庭園では、5月から7月にかけては水生植物の庭園のアヤメ(約100株)、カキツバタ(約1500株:この2つは6月初めまで)、ハナショウブ(約1800株)、スイレン(約60株:この2つは6月上旬から下旬)、ハス(7月いっぱい)が順次見事な花を咲かせます。よく手入れされた園庭にはベンチも置かれてお年寄りは目を細めて花々を眺め、幼児は楽しそうに木々の間を走っています。(仲野良典)
 「緑の高地を帰りながら あちこち濃紺な紫の群落 日に匂ふかきつばたの花彙を 何十となく訪ね来た」 宮沢賢治