今が見ごろ 平安神宮のハナショウブ
平安神宮が一般公開された6日、神宮内の池泉回遊式庭園には雨にもかかわらず大勢の参観者が訪れました。約3万平方メートルある4つの神苑の1つ、西神苑の雨にくすぶるハナショウブとスイレンに傘を差しながら、しばし足を止めて見入る人の列が絶えません。
平安神宮が創建された1895年(明治28)、中神苑とともに造られた西神苑の白虎池には初夏を彩る約200種類、約2000株のハナショウブがちょうど見ごろです。
滋賀県彦根市から若いころに一度平安神宮神苑に訪れたと言う女性は「ほんと、久しぶりです。雨の庭も風情があってスッゴクきれい。来て良かった。雨も良いですね、しっとりしていて」と感動していました。
時々訪れるという下京区の女性も「こんなきれいな時ははじめて。白や紫のハナショウブははんなりとした色でいいですね」と話します。池の中程には白やピンク、紅色のスイレンが凛としたかわいい花を水面に浮かべ、ハナショウブとともに溶け込んでいます。(仲野良典)