沙羅の花、それは「はかない」
平家物語の冒頭、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす…」で知られる沙羅双樹の寺、京都市右京区の東林院で「沙羅の花を愛でる会」が12日から始まりました。
12日は般若心経のお経で法要がされ、花にお香を献じる花供養が行われました。見物人は寺の縁側から庭園に落ちた花を観賞しました。
兵庫県から来た女性(60)は、「昔から好きな花です。一つ一つがきれい」とうっとり。静岡県の男性(65)は、「1日のはかなさを思うと、欲深く生きるものじゃないな」と述べていました。
沙羅の花は、1日で散ってしまうため、「はかないもの」のたとえに使われています。
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同「会」は30日まで行われています。問い合わせ先は、TEL075・463・1334。