ユンドンジュ記念碑 戦前の治安維持法違反容疑で逮捕・獄死した朝鮮の詩人・尹東柱(ユンドンジュ、1917―45年)の記念碑建立を目指す市民団体「記念碑建立委員会」は25日、ゆかりの地「京都府立宇治公園塔の島」での記念碑設置許可を求める署名6358筆を京都府知事に提出しました。
 署名を届けたのは、同委員会の呼びかけ人・賛同人の安斎育郎・立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長、崔忠植・民団京都府本部副議長、康京姫・在朝鮮民主女性同盟京都府本部常任委員、彫刻家の貴志カスケさん、同委員会事務局長の紺谷延子さんら9人で、建設交通部都市計画課の今井幹男課長が応対しました。
 安斎さんらは、「再び治安維持法の時代をつくらないために、尹東柱のことを後世に語り伝えたい。ゆかりの宇治で記念碑設置を認めてほしい」と訴え、今井課長は「知事に伝える」としました。
 尹東柱は同志社大学在学中の43年に、母国の朝鮮語で詩を書いたことが独立運動とみなされ逮捕されましたが、その直前に宇治を訪れていました。同委員会は2年前、全国に募金を呼びかけ、記念碑を完成させていました。