与謝の海病院の外来診療再開 北部住民の願い一歩前進
京都府は6月29日、休止していた「府立与謝の海病院」の脳神経外科について、14日から外来診療を週2回、再開することを明らかにしました。日本共産党の梅木紀秀府議の府議会代表質問に答えたもの。
梅木府議は、住民の不安と再開を望む思いを訴え、脳神経外科の再開を強く求めました。山田知事は、「府立大の協力を得て、7月14日から脳神経外科の外来診療を再開する。今後、入院・手術が可能となる体勢を確保するために取り組みたい」と答えました。
同病院の脳神経外科は今年3月末から医師が退職したために休止。宮津市以北で脳神経外科の治療ができなくなり、地元住民から再開を求める声が上っていました。18日には、丹後、宮津・与謝両社会保障推進協議会のメンバーが、京都府に早期再開を求める署名約8500人分を提出していました。
丹後社保協の阪田剛議長は「たくさんの住民の思いが実現し、一歩前進した。党派を超えて、8500人分もの署名が集まったのは、切実な思いがあったからです。今後は手術や救急医療を実現できるように求めていきたい」と話しました。