民主的な大学取り戻そう 立命館大で集会
立命館大学の学生や院生、教職員らが17日、同大学の運営を批判し、民主的議論を求める集会を京都市北区の同大学内で開き、300人が参加しました。昨年に次いで2回目。主催は学友会、教職員組合などでつくる同実行委員会。
学友会の寺島拓人中央常任委員長、院生代表の鈴木耕太郎さん、教職員組合の高橋直人副委員長らがそれぞれ基調報告。寺島氏は大学の学費について、「学費が高すぎるために教科書が買えないなど深刻な状況。なぜ大学は毎年学費を上げ続けるのか」と批判し、「昨年の集会の750人参加という成功で、大学の学友会費の代理徴収停止が凍結した。今回の集会は、学生中心の大学をつくるもう一歩にしよう」と呼びかけました。
鈴木氏は「院生も高い学費に苦しんでいる。他の大学と比べても高い。大学側の『高い分よい教育をしている。よい教育のために高い』という言い分には、具体的な説明がなく、納得できない」と述べました。
高橋氏は、「教職員の一時金がカットされ、学費は値上げしているのに、総長や理事長の退任慰労金が倍増された。立命館の理念である『平和と民主主義』がないがしろにされ、トップダウンの経営がされている。民主的な大学運営を取り戻そう」と呼びかけました。
討論では学生自治会・体育会の代表や、院生、教職員、退職教職員など14人が発言。「高学費のために食費を削り、体調を崩した」「部活動施設が足りず命の危険と隣り合わせ」「大学は大きな収入を毎年得ながら、学生や教職員に還元しない」といった告発が次々と出されました。
経営主義的な運営を見直し、民主的な大学をつくることや、来年度の総長選挙での民主的な総長選出などを確認する集会宣言を参加者全員で採択しました。