「水族館はいらない」「市とオリックスは一方的」 水族館住民説明会で反対意見相次ぐ
オリックス不動産による梅小路公園(京都市下京区)への水族館建設計画の住民説明会が29日、下京区の梅小路小学校で開かれ、参加した住民から「水族館はいらない」「京都市とオリックスは市民の意見を聞くべき」と反対・疑問の意見が相次ぎました。
京都市のまちづくり条例に基づいて開かれたもので、オリックス不動産が水族館計画の概要や目的などについて説明しました。同時に、JR西日本から、同社が同公園に計画している鉄道博物館について説明があり、京都市から梅小路公園の整備計画について説明がありました。
400人以上の住民が参加し、マイクを持って13人の住民が質問。うち12人が水族館計画に反対や疑問の声を上げ、賛成は1人だけでした。
近くに住む男性は、「なぜ市民の広域避難場所に指定されている梅小路公園に水族館を建てるのか。梅小路公園に水族館はいらない」と訴えました。
梅小路公園に毎日行っているという女性は、「公園ができて、鳥や昆虫が増え、自然が戻ってきている。下京区には緑が少ない。そんな中、なぜ水族館を建てなければならないのか」と述べました。
近隣住民などから「地下水を使って商売をやっているが、水族館で地下水を使うことはないのか。使わないと約束してほしい」、「市民の声を聞かずに、出来レースで水族館をつくるのか」などの意見が出されました。市やオリックス不動産の一方的な計画の進め方に住民から抗議が相次ぎ、会場が騒然となる場面もありました。