ハグロトンボが飛び交ってお盆の季節を迎えました。写真は京都の民家の庭先の大きい葉っぱの擬宝珠に止まっているハグロトンボ。ハグロトンボ(翅黒蜻蛉=御歯黒蜻蛉:鉄漿付け〔カネツケ〕蜻蛉とも言う)は体長が6センチで大型。細長い棒のようなお腹は金属緑色で翅(ハネ)は黒色です。
トンボは良く知られているように、飛びながら小さな餌を摂り、縄張りをはったり、交尾、産卵など空中生活者の王です。でも、昔からハグロトンボは黒くてちょうどお盆の時期に飛び交うので精霊の送迎と思われてイメージ的にはちょっと暗い感じがもたれているようですが、気品があって美しい姿と愛でる人もいます。(仲野良典)