澤井公和医師 30日投票の衆院選について、綴喜医師会会長の澤井公和さん=京田辺市=は、次のように語っています(「週刊しんぶん京都民報」8月30日付)。
 小泉内閣の構造改革のために、医療は崩壊しました。本来、守られるべき命が切り捨てられています。後期高齢者医療制度のために生活が厳しくなり、75歳以上の方が受診抑制をしています。戦後の日本経済を支えたお年寄りの方々にしんどい思いをさせていいのか。
 私は昨年9月、京田辺市で日本共産党議員らと後期高齢者医療制度廃止連絡会の呼びかけ人になりました。この制度は今度の総選挙で廃止にしてほしい。
 しかし、ただ廃止をと訴えるのではなく、長期的な視点で日本の医療について考える政党に期待したいと考えています。
 20年前から医療費亡国論を唱え医師数の増加に抑制をかけ、小泉内閣は年間2200億円を医療・福祉の予算から削減すると閣議決定しました。その後、この決定は自民党内閣で否決されることなく実施され続けており、現場の医療・福祉は非常に厳しい状況にあります。医師数の立て直しには最低でも12年が必要でしょう。さらに、団塊の世代が高齢になる30年後には、人口比率が変わっている。民主党には長期的プランはありません。せめて、現場で患者と触れている医師の声を聞いた政策を立てて実施してほしいと思います。