日本共産党京都府委員会(渡辺和俊委員長)は31日、声明「総選挙の結果について」を発表しました。全文は次の通りです

総選挙の結果について

2009年8月31日 日本共産党京都府委員会
(1)

 総選挙の結果は、「自公政治ノー」が圧倒的な国民の声となり、自公政権をついに退陣に追い込みました。「自公政治ノー」の声は、民主党支持の大きな流れとなって、民主党が躍進しました。その条件のもとで、日本共産党が比例代表選挙で議席・得票数・得票率を基本的に維持して、自公政権を退場に追い込んだことは、日本の政治を大きく前にすすめる貴重な成果です。日本共産党京都府委員会は、この結果をもたらした有権者のみなさんの審判と、支持者、後援会員、党員のみなさんの奮闘に心から敬意を表し、お礼を申し上げます。
 今回の総選挙で、日本共産党は、比例代表選挙で、494万3886票(前回491万9187票)、得票率7.03%(同7.25%)を獲得し、近畿ブロックでは、106万7443票(前回105万1949票)、得票率9.56%(同9.67%)を獲得しました。
 その結果、全国で9議席を獲得して改選議席を確保し、近畿ブロックでは、定数29のうち、こくた恵二、吉井英勝、宮本岳志の3名の当選を勝ち取り、現有3議席を確保することができました。これは、「全国はひとつ」「近畿はひとつ」で「比例を軸」に、文字どおり投票箱のフタが閉まるまでの猛奮闘で勝ち取った国民の貴重な議席です。
 京都では、私たちは「比例30万票」「第一党」「1区必勝」を政治目標としてたたかいました。この目標を掲げて志高くたたかったことは、「2大政党づくり」の動きに立ち向かう京都の党の役割を指し示す積極的な挑戦であり、選挙戦をたたかう大きな力となりました。京都の比例得票は19万5161票(前回19万3251票)、得票率14.0%(同14.3%)でした。目指した目標に到達するには、まだ距離がありますが、党京都府委員会は、今回のたたかいと結果から教訓を引き出し、この峰に向かって新たな前進を開始する決意です。
 今回、わが党は京都1区を「必勝区」としてたたかいました。こくた候補の小選挙区得票は、5万4605票、得票率22.2%で、善戦・健闘しましたが、勝利することは出来ませんでした。しかし、「必勝区」と位置づけ、経済界のみなさんとの共同などを切り開いた経験は貴重なものであり、今後のたたかいの大きな力となるものです。
 立場の違いを超え、構造改革路線からの転換のために、勇気をもって、党とこくた候補への支持を表明されたみなさんに心から感謝を申し上げます。
 総選挙と同日投票でたたかわれた城陽市長選挙で、わが党が推薦した「市民の会」の岡本やすよ候補は8171票、同市議補欠選挙でわが党公認の矢口まさあき候補は9809票を獲得し、健闘しましたが、およびませんでした。

(2)

 今回の総選挙で、わが党は、「自公政権退場の審判」と「日本の進路の選択」をよびかけてたたかいました。選挙戦がすすむにつれて、圧倒的な「自公政治ノー」の声が明確になりました。わが党は、選挙後、予想される民主党を中心とする政権のもとで、「建設的野党」の役割を果たし、「良いことには協力、悪いことには反対、問題点はただす」第1の仕事、「政治のゆがみを大本からただし、『国民が主人公』の日本に踏み出す」第2の仕事をすすめることを訴えて、日本共産党への支持をよびかけました。
 また、有権者には「2票」の投票権があることを訴え、「自公政権を終わらせたい。しかし、民主党に不安がある」という国民のみなさんに、「日本共産党を伸ばすことが一番」「比例は日本共産党」と働きかけました。
 こうした、わが党の論戦・対話の内容は、国民のみなさんの気持ちにかみ合ったものであり、大きな力を発揮し、選挙中にも現実政治を動かしました。新しい国会でわが党は、労働者派遣法抜本改正、後期高齢者医療制度廃止などの国民要求実現へ全力をつくすものです。
 今回の選挙で、伝統産業・中小企業など京都の経済界、医療・福祉関係者のみなさんはじめ、広範なみなさんとの対話と共同が大きく前進しました。後期高齢者医療制度廃止をもとめる共同、労働者派遣法を抜本改正し雇用を守る運動、中小企業を経済危機からまもり振興をめざす共同、農林漁業の振興のための共同、医療崩壊から地域医療をまもる党派をこえた運動、消費税増税に反対する運動、憲法改悪を許さぬ平和の共同、地球環境をまもる活動などたくさんの運動・共同がひろがりました。
 日本共産党は、この選挙でかかげた公約の実現、共同の一層の発展のために力を尽くします。同時に、「小選挙区で勝てる実力をもった党づくり」へ全力をあげます。

(3)

 京都府知事選挙は、7ヶ月後にせまり、参議院選挙まで1年を切りました。京都府委員会は、京都府知事選挙での門祐輔候補の勝利、参議院選挙京都選挙区での成宮まり子候補の勝利と比例選挙での躍進をめざしてただちに全力をあげます。目前に迫った、9月27日告示、10月4日投票の長岡京市議選勝利に力を尽くします。
 みなさんの引き続いてのご支援、お力添えをお願いします。