花言葉は「繊細な美しさ」 聖天さんのムクゲ
大山崎町の通称「山崎の聖天さん」で知られている観音寺。このお堂横から天王山への登り口門付近に真っ白なムクゲが咲いています。15日は早朝から雨模様で、訪れる人もなくひっそりとしている広い境内に真っ白な花をパッと開かせ自己主張しているようです。
同寺の歴史は相当古いが詳細は不明。江戸期になって木食上人以空が聖天堂を興して歓喜天を祀りました。歓喜天は事業・商売繁盛の神で、これを信仰した住友家、鴻池家や三井家などの大商人が参詣して大いに発展したと言われています。1864年の禁門の変で灰塵になって明治に再建されました。
ムクゲ(木槿:和名=ハチス、モクゲ、ユウカゲグサ、キハチスなどで昔は朝顔と言われていました)は、ハイビスカスと同じヒビスクス属で、花言葉は「繊細な美しさ、信念」。韓国の国花でもあります。(仲野良典)
「朝かげに早や咲くそろふ木はちすの 一重の白き花を楽しむ」北原白秋