秀吉命日に豊国さんのおもしろ市
豊臣秀吉の命日にあたる18日、東山区の豊国(とよくに)神社で例祭が営まれました。秀吉は、1598年(慶長3年)に63歳で伏見城で亡くなり、東山の阿弥陀ケ峯の中腹に葬られ、その麓に広大な廟社が造営されましたが、徳川幕府により廃祀。その後、明治になってから方広寺大仏殿跡地に豊国神社として再建されました。18、19の両日には、神事や藪内流家元による献茶式などが行われます。
また「豊国(ほうこく)さんのおもしろ市」として親しまれている骨董市が店を並べ、品定めをする人で賑わいます。訪れた地元の女性は「たまに寄せてもらってます。今日は手頃な硯を買いましたんですけど、チョットはおまけして貰ったかな」とニコニコ顔。
写真は約40店の出店で賑わう豊国神社の「おもしろ市」で、写真正面の唐門は伏見城の遺構で西本願寺、大徳寺の唐門とともに国宝3唐門の一つとされています。また両脇には秀吉恩顧の大名が寄進した石灯籠もあり、いずれも見応えがあります。
同神社の絵馬はヒョウタン型の絵馬。木下藤吉郎(秀吉)とねね(北政所)との睦まじかった仲を担いで「千成ひょうたんえん結び絵馬」として珍重され、たくさんの絵馬が奉納されています。(仲野良典)