秋の七草咲きそろう 平安神宮神苑
萩(ハギ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、藤袴(フジバカマ)など秋の七草の花が平安神宮の神苑に咲いています。秋の七草は小さな薄紫や真っ白の小さな小粒のような花を細い枝にこぼれるように付けています。
平安神宮では春と秋に京の春秋の雅やかな神苑を一日無料公開しています。秋は19日が無料公開日で、秋晴れの好天気に全国からたくさんの来訪者があり、神苑の秋を楽しみました。愛知県から友だちと訪れた女性は、ハギの花に見入りながら「あんまり香ばしくないけれどピンク色でかわいい、小さな花をいっぱい付けている。白いハギの花もきれい」と携帯カメラで撮影していました。また横浜市から訪れた女性は「もうシニア世代になってから、京都には月に一度は訪れて楽しんでいます。今年は気候が変で草花が1ヶ月早く咲いているような…。だから、今は満開がすぎた頃かな。でもきれい。京都はいいなぁ」と話していました。(仲野良典)
「さ夜なかに友よび渡る雁がねに うたて吹きそふ萩の上風」(源氏物語乙女の巻)
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平安神宮の神苑庭園は、明治28年に創建された南・西・中・東の4つの庭で構成されその広さは1万坪にもおよぶ回遊式庭園として国の名勝にも指定されています。秋の七草などは約1700坪の南神苑に咲いています。この庭園は1981年(昭和56年)に竹取物語、伊勢物語、枕草子や源氏物語などに登場する草木、約180種類が植栽され、京の四季折々の花が彩っています。