支え合い元気になれる 府庁がん患者サロン開設1周年
府庁旧本館で毎月開かれている、がん患者らの交流サロン「葉月プラナスの会」が開設から1年を迎え、9月30日に記念セレモニーが開かれ、合唱やコンサートを楽しみました。
同会は昨年8月にNPO法人「京都がん医療を考える会」の佐藤好威代表らが、病気に思い悩む患者らが気軽に集まれる場所が必要と立ち上げました。第2・第4水曜日にサロンを開くほか、専門医や行政担当者を招いた勉強会を行っています。
セレモニーでは、京大外科交流センターの小泉欣也理事長が「医療者の側もサロンに参加することで、患者の本音や悩みに触れることができます。京都のがん医療の充実のためにもこうしたサロンが広がってほしい」とあいさつ。参加者は、薬師山病院音楽療法士の岡下晶子さんの伴奏で「里の秋」や「東京音頭」を合唱したり、同会の世話役を務める森下孝子さん(64)のピアノ演奏に聴き入りました。
2年前に大腸がんの手術をした、森下さんは、「1人で気持ちがふさぎこんでいると治療の効果も出にくいもの。互いに支え合い、交流することで元気になれるのがサロンのいいところ」と話しました。