古典色26色で創作和菓子 京菓子協同組合青年部
京菓子協同組合青年部(金澤克津昭部長)による京菓子の展覧会「絆~京菓子が結ぶココロと心」が23日から、中京区のギャラリー「しまだい」で始まりました。25日まで。創部45周年を記念したもので、会員26人による工芸菓子と26色の日本の古典色にちなむ和菓子を創作しました。
展覧会は会員の発表の場として5年ごとに行っており、今回のテーマは「彩」。全員で作成した工芸菓子は、下方にススキやコケ、タケの自然素材を使い、上には生砂糖などで作った白いモミジの中に紅葉した葉を挿し、秋を表しました。金澤部長は「自然と和菓子の調和を感じていただけたらうれしい」と話しています。
古典色は染色家の吉岡幸雄を講師に学び、26人で分担。約3カ月かけて色にちなむ和歌や歴史などを題材に和菓子を創作しました。「藤色」では源氏香の押しもの、「藤袴色」は十二単を3色のういろう生地を重ねるなど色から想像する景色に仕上げています。中には、「萩色」で梨の木神社の染井の井戸を題材に生砂糖を使って仕上げ、水を流すという趣向もありました。
会場では、コーヒーに合う和菓子を提供する特設のカフェや同青年部オリジナルのカボチャ、ニンジンで作ったようかんなども販売されています。
入場無料。事務局TEL075・762・2011。