11・3憲法集会  憲法9条京都の会は3日、京都市東山区の円山公園野外音楽堂で憲法集会を開き、1400人が参加しました。憲法学者で同会世話人の上田勝美龍谷大学名誉教授が記念講演し、「憲法9条は人類の宝。人類の一員として守ろう」と訴え、集会後、参加者は京都市役所までアピールウオークしました。
 上田氏は、憲法9条の平和理念は、日本の平和思想の歴史の中で生まれたとし、明治時代の文学者である与謝野晶子や内村鑑三らが戦争に反対していたことを紹介。「彼らが主張した『戦争はどんな理由があっても絶対にしてはならない』という考えを国の大本に定めたのが9条だ」と述べました。
 その上で、鳩山首相が2日の衆院予算委員会での質疑で、「これまで(自公政権)の集団的自衛権の解釈を変えるつもりはない」と発言したことについて、「集団的自衛権は同盟国とともに他国に攻撃することであり、憲法9条がうたう『交戦権の否認』と真っ向から対立するもの」と批判しました。
 最後に、「9条は人類の反映としあわせの原理。平和の担い手となって9条を守ろう」と呼びかけました。
 日本共産党の成宮まり子京都国政委員長(参院京都選挙区候補)が連帯あいさつし、「民主党政権は、沖縄県の普天間基地を県外・国外に移設すると公約していたにもかかわらず、県内移設を認める発言をしている。県民の思いを踏みにじる発言だ。共産党はみなさんと憲法を生かす日本を目指すたたかいの先頭に立ちます」と訴えました。