法輪寺【２】Hourin-ji Temple

　法輪寺は713年、行基（ぎょうき）が元明天皇の勅願により建立したとされており、十三まいりのお寺として知られています。本尊・虚空蔵（こくぞう）菩薩は嵯峨の虚空蔵さんとして古くから親しまれ、、智恵・福徳・技芸上達そして丑寅年生の護本尊の仏様としても知られています。また、針供養や漆祖神のお寺としても全国から信仰を集めているところです。
　そして、珍しいのが境内にある「電電宮（でんでんぐう）」。こちらは電気・電波を守護する鎮守社だそうです。
　こちらの紅葉の見所は、山門をくぐってすぐの石段にかかるモミジですが、残念ながら一部が紅葉している以外はまだ葉は青々としています。しかし、これは｢表山道｣であり、法輪寺の入り口はここだけではありません。実は表山道から渡月橋に至るまでに｢裏山道｣という裏口があり、こちらは石畳の小道が続くひっそりとした空間になっています。もちろん色づき始めたモミジも楽しめます。また、嵐山界隈はもちろん、遠くは京都タワーまで望むことができる見晴台もあり見所は多いのですが、付近の天龍寺や嵐山公園に押され、休日でも訪れる人は少なめ。ゆっくりと、足を止めながら秋の空気を楽しむにはこちらがおすすめです。