憲法九条の高い理念を掲げ広げよう 相楽九条の会5周年
「相楽九条の会」は21日、木津川市のいずみホールで結成5周年の集いを開き、約80人が参加しました。
長澤高明立命館大学非常勤講師が「政権交代と憲法九条の行方」と題して講演。学生など若者の憲法に関する知識が希薄である現実に触れ、国民が基本的な知識を持つことの重要性を強調。民主党の改憲構想は自民党の憲法改訂案と違い、複雑だと指摘。「民主党の『憲法改正試案』は九条二項を残すとしているが、国連軍が決めたら日本は参加するという立場をとっているとして、彼らの危険性を見極める必要がある」と述べました。また、米軍基地を抱える沖縄の実状やオバマ米大統領のプラハでの核廃絶演説にも言及しながら、「これらの現状はまだ多くの克服すべき課題をはらんでおり、我々の運動をいっそう広げていくことが必要」と話しました。
「相楽九条の会」呼びかけ人の田中康夫氏が「憲法九条のたたかいは、こういう地球を作りたいという高い理念に基づいている。理想を高く掲げて運動を広げていこう。来年の参院選挙を1つの節として、憲法を守り、生かすたたかいの手をゆるめず、多くの国民の合意を得て行きましょう」と訴えました。
ギターアンサンブル「カルマンド」による演奏も行われ、参加者らは「さとうきび畑」「戦争を知らない子どもたち」などに聴き入りました。(柴垣治男)