泉涌寺塔頭Sennyu-ji Temple
東山区の泉涌寺にはたくさんの塔頭寺院があります。泉涌寺の御座所庭園の紅葉も美しいですが、塔頭寺院も紅葉が見事です。
長くつづく泉涌寺参道の北側に並ぶ塔頭、即成院の本堂前庭は、数は少ないながらもきれいな紅葉を誇っています。即成院本堂右手の小径にある小さな赤い鳥居の祠を右手に見ながら歩くと、戒光寺へとつづき、紅葉が前庭の生け花の大作群と溶けあって楽しませてくれます。
即成院は有名な「往生要集」を著した源信(恵心僧都)が992年(正暦3年)に建立した光明院が始まりで、一時は広大な山荘を有する寺院でした。現在は真言宗泉涌寺派準別格本山となっており、阿弥陀如来や二十五菩薩など重要文化財を有する名刹です。
一方、戒光寺は1228年(安貞2年)、宗から帰朝した曇照忍律(どんしょうにんりつ)が洛中の八条大宮東の堀川に創建したのが始まりで、戦乱で数カ所を転々とした後、1645年(正保2年)に現在地に再興されました。本尊の釈迦如来(重要文化財指定)は運慶(うんけい)・湛慶(たんけい)父子の合作。高さ約10メートル、鎌倉時代を代表する寄木造の仏像で、“身代わり釈迦”として庶民に深く信仰されていました。
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紅葉スポットDATA
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- 住所:京都市東山区泉涌寺山内町27 TEL075・561・1551
- 交通:市バス「泉涌寺道」徒歩7分
- 時間:即成寺:9:00~16:00、戒光寺:6:00~17:00
- 拝観料:無料
- 紅葉状況:
- 紅葉樹:カエデ