京都に年の瀬の訪れを告げる歌舞伎の吉例顔見世興行恒例「まねき上げ」が25日、京都四條南座(京都市東山区)で行われました。
まねきには出演する役者の名前が「勘亭流」と呼ばれる太く丸い書体で書かれ、大入りの願いが込められています。
午前9時過ぎ、人間国宝の坂田藤十郎と片岡仁左衛門のまねきが上がると、見物客から歓声と拍手が起きました。関係者と見物客が清めの塩をまき、手締めで大入り祈願しました。
据え付けられたまねきを熱心にカメラに収めていた女性(64)は、「役者さんの名前がずらっと並んだ光景は圧巻。芝居も見に行く予定です」と話していました。