トステム労働者と連帯する会 アルミサッシ最大手・住宅建材の大手メーカー「トステム」綾部工場の閉鎖計画が一方的に進められている問題で、雇用の不安にさらされている同工場の労働者を支援する「トステム綾部工場閉鎖反対、労働者と連帯する会」が25日、結成されました。京都総評や綾部地労協などが呼びかけたもので、同日開かれた結成のつどいには、労働組合など33団体から約100人が参加しました。
 「トステム」は来年3月末に綾部工場を閉鎖する計画を一方的に進めており、今月27日に一部の非正規労働者の雇い止めを計画するなど、労働者377人の雇用の不安が広がっています。10日には同工場の労働者が労働組合「全日本金属情報機器労働組合(JMIU)京滋地本機械金属支部トステム綾部分会」を結成。同労組は24日、第一回目の団体交渉を行いました。
 京都総評の岩橋祐治議長は主催者あいさつで、「結成された労働組合とともに私たちもたたかっていきたい。すべての労働者の雇用と生活を守るたたかいです」と決意を述べました。また、「トステム」がグループ全体で好調な利益を上げ、株主配当も昨年並みにしていることを示し、「経営難でやむなく閉鎖するのでなく、中国・大連に工場を集約するなど海外進出する企業戦略としての工場閉鎖です。雇い止めは絶対に許されない暴挙。『トステム』の社会的な責任を徹底的に追及しなければならない」と訴えました。
 
 同労組トステム綾部分会の片山博貴分会長は、「他府県への配転や退職を迫られるなど、不安の声が上っています。労働者一人ひとりの声を大切にして、不安や要望を会社に届けて、全員が納得できるようにがんばっていきたい。ご支援をお願いいたします」と決意を述べました。
 同労組のたたかいの報告が行われ、地域の労働組合や市民団体などから支援のあいさつがありました。
 「連帯する会」は、工場閉鎖に反対し、労働者の雇用と暮らし・地域経済を守ることなどを呼びかける、府民・市民へのアピールを採択しました。