石峯寺Sekihou-ji Temple
伏見稲荷大社の南の山麓にある石峯寺は、1704~1171年(宝永年間)に宇治の黄檗山萬福寺の千呆禅師(せんがいぜんじ)が禅の道場として建立した寺院です。
江戸後期の寛政年間(1789~1801年)に光琳派より中国の古画を学び、動植物を写実的に描いた有名な画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)が当寺に草庵を結び、晩年は隠遁者として住んでいた寺院でもあります。
本堂の裏手には、若冲が10年をかけて作成した五百羅漢の石仏群が風化に伴う豊かな表情となって浮かび上がっています。11月から12月上旬は境内の紅葉が冴え、晩秋の風情を愛でに参拝する人がたえません。当寺の周辺には稲荷大社や宝塔寺とその頭塔群や瑞光院、嘉祥寺などが建ち並んでおり、今年最後の紅葉を楽しませてくれます。(仲野良典)
「われもまた落葉のうえに寝ころびて 羅漢の群に入りぬべきかな(吉井勇)」
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紅葉スポットDATA
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- 住所:京都市伏見区深草石峰寺山町26 TEL075・641・0792
- 交通:京阪京都線「深草」下車徒歩約5分
- 拝観時間:3月~9月9:00~17:00、10月~2月9:00~16:00
- 拝観料:一般300円、学生300円、小中学生200円
- 紅葉状況:
- 紅葉樹:カエデ