雇用守り貧困なくす京都府政に
来春の知事選挙で門ゆうすけさん勝利を目指す「民主府政の会左京連絡会」は19日、「雇用まもり、貧困なくす府政への転換を 講演&懇談会」を京都市左京区内で開催。市民ら80人が参加しました。
門氏は、10月9日に発表した自身のマニフェストを紹介しながら、「これまで府政が行ってきた、構造改革路線を転換し、ひとや命が大切にされる府政をつくりたい」と決意を表明しました。「雇用を守り、京都経済の中心である中小企業を支援し、地域経済が再生するまちづくりや中小企業振興基本条例や公契約条例の制定などをすすめたい。そのため、府民の暮らしの現場に手厚い職員配置をおこなう」とのべました。
地域と生活保護問題対策全国会議代表幹事で弁護士の尾藤廣喜氏が、「今日の貧困問題と京都と府政」と題して講演し、北九州市での生活保護辞退を強要された男性が餓死した事件についてふれながら、「貧困に苦しむ市民をさらに追い込んでいるのが、政府や自治体だ」と指摘。「大企業に雇用を守るという社会的責任を果たさせながら、政府や自治体が社会保障を充実することこそ、貧困改善のために必要だ」と訴えました。
日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区予定候補がフロア発言し、ホームレスを支援するボランティア活動に参加し生活保護などの相談にのってきた経験を紹介して、「行政の手がホームレスの人たちに届いていない。府はもっと積極的に貧困対策を行うべきだ」と訴えました。
参加者からは、「府立高校生の就職率はかつてなく悪化している。地元で就職できるよう対策強化を」、「区役所の国民健康保険の窓口にいるが、深刻な相談を総合的に対応できる体制が必要だ」などの意見が出されました。