冬至はカボチャでホクホク
22日は二十四節気の一つの冬至。大雪より15日目にあたります。先週から日本列島は大寒波で日本海側は大雪。そんな冬至日に「ん」の文字が2つつく食べ物を食べると風邪など引かないという云い伝えがあります。カボチャは南京(なんきん)の別名であり「ん」が2つ。他にも、レンコン、ニンジン、キンカン、カンテン、ギンナンなど、すべて健康食品だからかもしれません。
京都では冬至の日にカボチャを食べると、中風などにかからず五体健康になり、柚子湯に入るとひびやあかぎれを治し、体が温まり風邪にもかからないと言われます。カボチャ供養で有名な寺は不思議不動院や矢田寺。不思議不動院は北区の金閣寺の近くにあり、元は本山醍醐寺境内にあった真言宗の寺院。いつ頃からかは不明ですが、常にカボチャが供されていたところからカボチャ大師(今の衣笠山に移ってからは「不思議之谷の不思議さん」)として庶民から親しまれ、やがて地元近隣の信徒達がカボチャを大釜で焚いて供養するようになったと伝えられています。22日の供養では、約150個の北海道産のクリカボチャ(約200キロ)を大きな窯で炊き出し、本堂で振る舞いました。
近くの立命館大学で学んでいるという3回生の女子学生2人は、「京都はいいですね。カボチャ供養や大根焚きなどいろいろとあって。このカボチャ柔らかくて温かく美味しい」とほおばっていました。また東京からきた3人の家族連れは「京都探訪です。ここはインターネットで調べてきました。カボチャ供養なんてとても面白いですね」と楽しそうに食べていました。(仲野良典)