ジヤトコに首を切られて人生狂わされた ジヤトコ裁判口頭弁論
自動車部品製造会社「ジヤトコ」京都工場(京都市右京区)で「派遣切り」にあった元派遣社員ら11人が同社に直接雇用を求めている裁判で、第1回目の口頭弁論が24日、京都地裁で開かれました。原告の宮崎彰さんが意見陳述しました。
意見陳述した宮崎さんは、06年10月から同社工場で働き、産業用ロボットの操作や新人社員への仕事の教育、品質向上やミス防止のための会議に参加するなど、正社員と同等に働いてきたことを強調。派遣社員が今年1月に突然契約終了を告げられ、現在仕事もなく、不安な日々を過ごしている状況を述べました。
また、家族を持ちながら「派遣切り」された労働者の中には、「家のローンが支払えない」「国民健康保険料など社会保険料が払えない」「電話料金が払えずに電話が止められる」など厳しい生活に追い込まれている実態を訴え、「ジヤトコに首を切られて人生が大きく狂い、将来の生活設計が成り立たなくなりました。今の経済情勢では就職するのも難しい。派遣労働者は無権利状態におかれ、職場では物のように扱われ、何かあれば虫けらのように解雇される。常に企業の安全弁になっています。この異常な派遣労働者の実態が解放されるためにも公正で迅速な裁判をお願いいたします」と述べました。