しまい天神 毎月25日は菅原道真(天神さん)を祀る上京区の北野天満宮の縁日。12月は一年の「終(しま)い天神」で露店も参拝者も多く繰り出します。
 終い天神は正月用品の露店が多いようです。中でも正月の縁起物の葉ボタン、若松、南天、金柑などの鉢植えを扱う店をはじめ、数の子、塩ザケ、棒ダラなどの海産物、クワイ、里芋、金時人参など野菜物の露店が賑わっていました。
 高槻市から出店している植木屋は「先日の弘法さんでチョットは売れました。天神さんの方が人出は多いし、結構話しかけてくれはるんですが、財布が固い。夕方までどうか、希望ないね。やっぱり不況かな?」と話します。
 一方、たくさん買い込んで、重そうな袋を持った2人連れの女性は「正月用の黒豆、干し柿とお茶碗などの陶器類を買いました。安くて得したような感じ。もう少し買います」とニコニコ顔で話しながら品定めしていました。
 道真公は学問の神様だけあって、本殿には今日から冬休みに入った中学生や高校生が合格祈願で手を合わせていました。また、社務所では年輩の夫婦連れが元旦の祝膳に欠かせない大福梅を授与してもらう姿も見られました。(仲野良典)