ユリカモメ 寒風吹く鴨川にはたくさんのユリカモメたちが小魚をねらい、日向ぼっこなどしています。大津市の琵琶湖沖で一夜を明かしたユリカモメたちは、早朝に逢坂関あたりをこえて山科川や鴨川に飛来し、朝食や昼休みをします。
 鴨川で越冬する鴨たち(ガンカモ科で最近は日本でも数匹のかわいいヒナを連れた姿が見られます)はアジア各地から飛来します。
 ユリカモメ(カモメ科)は、黄色いくちばし、頭など全体は真っ白で背中は薄いグレー(夏羽は頭部は黒褐色)で、カムチャッカ半島などユーラシア大陸北部から渡ってきます。春になると繁殖のためにカムチャッカ半島に帰っていきます。北区の賀茂川上流から伏見区の下流までのいたるところで群生しており、写真は七条大橋から1つ上の松原橋付近で撮影したもの。子どもたちが投げる餌にユリカモメたちが群がっています。(仲野良典)