旧暦七草粥の日 伏見区の城南宮で11日、七草粥の儀式が行われ、参拝者らに粥が振る舞われました。
 七草粥は正月の7日に七草(七種)粥をつくって万病を祓いますが、城南宮では昔から旧暦のままで行われており、毎年2月11日に固定化されたもの。
 春の七草はせり、なずな、すずな、すずしろ、ほとけのざ、ごぎょう、はこべ。今年はあいにくの雨空で時折激しく降り、訪れる人も少ないため七草粥は食堂で振る舞われました。
 会場には小さな音で「唐土(トンド)の鳥の日本のとりが渡らぬさきに七草なずな」とスピーカーから流されていました。これは菜をまな板に乗せて3回唱えて切られるのに因んだものです。また、七草を「切る」は忌み嫌って「ハヤス」といわれます。正月の鏡を切るときも、大きく「切る」のを「ヒラク」で「カガミビラキ」、小さく「切る」のを「ハヤス」と言われています。(仲野良典)
「一年(ひととせ)に一度つまるる菜づなかな」(芭蕉)