近鉄新田辺駅エレベーター 山城地域で最大の乗降客のある近鉄新田辺駅(京田辺市)の東口にエレベーターが完成し18日、記念式典が行われるとともに、供用が開始されました。住民の粘り強い運動が実ったもので、式典には日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区候補、浜田よしゆき6区国政委員長、増富理津子・水野京子両京田辺市議が参加。式典後、「近鉄新田辺駅東口にエレベーターがほしい住民の会」の花岡正義会長も、市長や市議会議長らとともにテープカットを行いました。
 供用が開始されたのは11人乗りの貫通式(出入り口が2カ所)。同駅は東西に出入り口がある橋上駅舎(1988年完成)で、エレベーターはこれまで西口だけしかありませんでした。
 「住民の会」は2006年2月の結成以来、毎月街頭での宣伝や署名運動を取り組み、3年間で8351人分の個人署名、61の団体署名を集め、4回にわたる近鉄本社への要請・交渉や近鉄担当者との車いすでの現地調査、市議会への請願、市への申し入れを行ってきました。
 06年9月市議会に請願を提出した際には、市議会総務常任委員会での請願審査に、当時88歳だった老婦人が参考人として出席。高齢者や障害者、子どもを抱いた母親にとってエレベーターがないことの不便さ、踏み切りを渡ることの危険性を切実に訴え、請願は全会一致で採択されました。09年2月に2基目のエレベーターを設置するための事業費が同市の当初予算に計上され、設置工事が行われていました。
 「住民の会」の花岡会長は、「4年間の運動が実って、予想していたよりも早く実現できて本当にうれしい。地元の増富市議が運動の最初から署名運動にも一緒に取り組んでくれ、支えてくれた。市議会では水野市議が総務常任委員長として、請願採択に力を尽くしてくれた。共産党さんには本当に感謝している」と話しています。
 この運動には、成宮、浜田両氏も現地調査や資料集めなど、協力してきました。(H)