木津川コミュニティバス 木津川市議会は1日、木津川市コミュニティバスに関する決議を可決しました。この決議は19日から2倍の200円に値上げされるきのつバスの運賃をはじめ、加茂・山城の3地域に走るコミュニティバスの経費削減の努力や運賃のあり方について、半年をめどに値上げを見直すよう求めたもの。
 木津川市は07年3月に合併後、旧3町のコミュニティバス再編計画を09年3月にまとめました。計画では、運賃を200円に統一するが、1日乗車券の導入では実質片道150円になり、加茂地域では値下げとなるものでした。しかし、この計画は実施されず、きのつバスの運賃は100円に据え置かれてきました。
 河井規子市長は、事業仕分けの手法でバス事業を見直し、きのつバス運賃を一時的な割引制度はあるものの一律200円への値上げのみを急ぎました。
 こうした動きに対し、きのつバス利用者の会は、運賃値上げをやめてほしいとの署名に取り組み、2月18日にバス利用者の512筆の署名を市長に提出しました。議会では日本共産党、民主党系、保守系議員らが、「木津川市コミュニティバスに関する決議」を提出。1日に可決成立しました。
 決議の賛成討論を行った日本共産党の宮嶋良造市議は「議会の議決がいらないきのつバス運賃値上げに対し、議会の決議が成立した意義は大きい。市民の移動手段を確保し、安心して利用できるバスになるよう引き続き市民のみなさんと努力していく」と話しています。(M)