20100305-01.jpg 「東洋蘭洛風会」と府立植物園主催の「第18回春蘭展」が左京区の府立植物園内の会館展示室で7日まで開催されています。同会の会員が丹誠込めて育てた薄レンガ色、ホワイトブルー、オレンジ色などの見事なシュンランが展示され、たくさんの観蘭者が訪れています。
 シュンランはラン科のシンビジューム属の地生ラン。ランは一般に落葉樹林の山に咲き淡黄緑色の花を咲かせます。これらの中から花の変異種や葉の変異種を集め園芸化したのが「シュンラン」で野生種とは区別されおり、花言葉「素朴な心」がぴったりです。
 今回の展示では、約130点の洋ランと花台付きなど席飾り5席が並べられています。「東洋蘭洛風会」の事務局長をしている福谷義一さんは「展示中のシュンランは大きく分けて紅花、朱金花、素心花や柄物、複色花などがあります。また、花弁の形状、花色や葉の班などでさらに細かく分けられ、それぞれに全国共通の名前がつけられているんです。各部門で優れたものには賞を授与しています。私は小さい頃から花や植物が好きで、何時の頃かランに魅せられて今に至っています」と笑顔で話します。
 枚方市から来た夫婦は「すごくきれい。人に優しいって感じかな。むかしは山に入ればランが咲いていたけれど、今はありませんね。よけいにきれいに思います」と見入っていました。東京から京都観光にきて偶然に見学した年輩の女性は「ほんと可憐というか、すばらしい。きっと手厚く手入れなどされていたんでしょうね」と話していました。
 同会では5月3日~4日と6月18日~20日にも別種のラン展の開催を予定しています。(仲野良典)