門知事候補で30人以下学級実現を 京教組大会
京都教職員組合(京教組、藤本雅英委員長)は6日、京都市左京区で第72回定期大会を開き、○府知事選で勝利し、構造改革路線を転換する○子どもを守るため、教育費の無償化、30人学級と教職員定数増を実現する○教職員の待遇改善に向け、長時間過密労働を解消する○改憲を許さず、核兵器廃絶、日米安保破棄のたたかいの強化―など6つを柱にした2010年度方針と、「門知事で、ひと・いのちが大切にされる府政に転換し、30人学級などの教育要求を実現しよう」との特別決議を採択しました。
藤本委員長はあいさつで、「知事が変われば学校・教育・職場も変わる、府政が変われば国政も変わる、という熱い思いをこめて知事選に全力で取り組もう」と呼びかけました。
また、北海道教職員組合が民主党の小林千代美衆院議員に違法献金した問題についてふれ、教職員の選挙活動に不当な締めつけの可能性があると指摘。根本的な問題は連合・北教組の「特定政党支持路線」にあるとし、「京教組は、一人ひとりの教職員の政治活動・政党支持の自由を尊重している。要求運動と結びつけて、政治を前向きに変える取り組みを広げよう」と訴えました。
「民主府政の会」の門ゆうすけ府知事候補があいさつし、教職員が月100時間も残業をしている実態について、「私たち医師の超勤実態と同様の過労死ラインです。『構造改革』路線で地域、親も疲弊している中、まともな教育ができない」と指摘。「30人以下学級や現場の自主性を重視した教育を実現し、同時に地域や親の経済状況を改善することで、豊かな教育を実現したい」と訴えました。
日本共産党の井上哲士参院議員は、鳩山政権は構造改革路線への厳しい批判の下で誕生したため、子育て・教育は社会全体でするものとして高校の教育費無償化するなどの前進面があると指摘。一方で、朝鮮学校への無償化に疑義を出すなど、「すべての子どもを保障する立場にぶれがある」と批判。「京都府知事選で構造改革路線を批判する門知事が実現すれば、国政をさらに前へすすめることができる。府政転換に共産党も全力を尽くします」と訴えました。
大会で選出された役員は次の通りです。
委員長=藤本雅英▽副委員長=新谷一男、原田久▽書記長=河口隆洋▽書記次長=小澤正嗣(新任の原田氏以外は再任)