徹夜の座り込みで抗議 「プール制見直し反対」
福祉保育労京都地本は10、11の2日間、京都市のプール制見直し案に反対し、抗議の座りこみや集会、デモ行進を京都市役所前で行いました。10日朝から翌日の夕方までの徹夜の取り組みに、保育士や保護者らのべ400人が参加しました。
「プール制」は、保育士の給与を国基準に上乗せし、保育所の公私間格差是正を行う市の独自制度です。市は年間40億円を市保育園連盟に支出し、統一給料表に基づき、市内の保育士の職員給与などを各園に配分。これにより、最低保育水準が維持されてきました。
4月から市が強行しようとしている「見直し案」は、「保育ポイント制」を導入し、各園の取り組みに応じて人件費を配分するというもの。配分金がマイナスになる保育園が市内の3分の1にもなる計画です。
10日夜の抗議集会には、門ゆうすけ府知事候補が激励にかけつけ、「人と命が大切にされる京都へ全力をつくす」とのべ激励しました。集会後、参加者は、横断幕やプラカードを掲げて、「プール制見直し反対」「ポイント制で、子どもを商品化するな」と唱和しながら、市役所周囲を歩きました。
デモや座り込みには、成宮まり子参院京都選挙区候補をはじめ、日本共産党の府議や京都市議が参加しました。
同労組の前田鉄雄委員長は、「私たちの取り組みが、議会を動かし始めている。市長与党の議員からも、見直しの4月実施は拙速との発言が出た。さらに、市を追い込んで、見直しをストップさせたい」と話しています。